鳴門の案山子総受文章サイト
四の五の言うカカシを、言うとおりにすることなんて簡単。
とにかく、押す、押す、押す、押しまくる・・・・それだけ。
それはつきあい始めた時から変わらない。
胡散臭い外見も、いつも手にしているエロ本も、押しに弱い自分をガードするためなんだろう、無意識の。
バカだな、カカシ。
そんな防具、好きで好きで好きでもうどうしようもない、どストレートな俺に通用するか。
初めての時だって、玉砕覚悟でアタックして、まあ、結局玉砕したが、でもやることはやった。
俺の持ち味、超前向き。
でも、ラッキーだったってことは、ホントはわかってる。
好きになったカカシが、M体質でよかった~~
押しに弱い男でよかった~~
自分を過小評価する奴でよかった~~
そして、
俺のこと、好きになってくれて、本当に、よかった~~
◇
その愛しいカカシは淡い緑の毛布にくるまって、ますますカワイイ。
抵抗は諦めたらしく、パジャマの膝をそろえて昼の光に溶けている・・・・
何度も抱いたハズなのに。
手が震えるくらいドキドキして、でも、いつもするみたいにズボンを脱がす。
ズッと引くと、カカシが腰を浮かせた。
はあああ・・・・・クル・・・
しかも俺が買ってきたトランクスはいてる。
素直とかそんなんじゃなくて、こういうとこどうでもいい人なんだ。
ホント、俺好み・・・・
「勃ってるじゃん」
俺こそ素直だから、見たまま言う。
でも、それを「イジワル」と受け取るこの人が、本当にカワイイ。
「見られるの、イヤなんだろ?」
「・・・・・」
「ホントは感じてる?」
「うるさいな、お前」
もごもごと寝具越しに喋っている。
下着を持ち上げてる膨らみをそっと握ると、毛布の奥で、息を詰めるのがわかる。
夜の暗闇で、早朝の薄暗い中で、何度も触ったし、口でも愛撫した。
でも、こんなに明るい中で、じっくり見るのは初めてだ。
しかも「見る」と宣言して。
観察することをカカシにも意識させて、俺って、どうしてこんなにエッチなんだろう。
「アンタの匂いがする」
カカシがどう反応したかわからない。
ただ、下着から出た脚の筋肉がピキと浮き出た。
トランクスを脱がす・・・・・
引っかからないようにそっと・・・・・
「サスケ・・・・」
そう聞こえた。
「・・・なに?」
カカシは応えない。
俺は愛しいカカシをそっと握る。
下半身丸出しで毛布に埋まるカカシは、俺にされるがまま、身体を固くする。
先から透明な光を吐き出して、俺はそれを一瞥して、すぐに口付ける。
「・・っっ!」
カカシが反応する。
見なくても、口の中に熱く感じる。
「サスケ」
またそう言ったように聞こえる。
「だから何?」
俺はちょっと口から外して、毛布の塊のカカシを見た。
カカシがその奥で言う。
小さな声で、
「スケベ」
って。
ああ・・・・
もう、俺がダメだった。
「負けだ、カカシ」
「は?なんのこと?」
マジでクエスチョンなカカシ。
「アンタの勝ち」
「はあ?お前の方が勝ちでしょ?」
「はははは・・・・」
「スケベだろ、どう考えても俺よりっ!」
完敗!!