俺はまだまだ甘い

五代目と先生が色っぽい関係だってことは、知ってたかな?
ふふふふ・・・・
驚いたか?
なにせ、ここの馬鹿な設定じゃ、俺は、綱手様に筆下ろしされたことになってるからね。
まあ、ありそうな話だよね・・・・
暗部に入ってすぐに、男の先輩にやられそうになって、先輩だからどうしたもんかと馬鹿な躊躇をしている俺を、綱手様が助けてくれてさ、んで、
 「なんだ、カカシ、まだ童貞なのか?」
とか驚かれちゃって。
 「そんなもの、守ってたって何の得にもならないよ」
って言われてさ。俺も、こじらせたらイヤなので、捨てた、というか、綱手様に差し上げたというね・・・・ん、書けるね、これで一本(笑)

で、三代目とも関係を持たされて、なぜか四代目はスルーで、五代目、と。
俺の大本命は、もちろん、波風先生だ。
それなのに、こういうのってうまくいかないよね。
先生こそ、その才能以外は、ごく普通の優しく強い家族人だった・・・・

おっと、違った。先生の純愛話じゃなかったな。
具現化ち○この女性に囲まれて、大変だという話だったね。
そうだった、そうだった。
で、そのトップバッターが、それこそ五代目ですよ。
迫力でも、性欲でも、忍術でも、実力でも・・・・あ、後半ちょっと傷つくけど、そう、すべてのパラメーターで、俺は彼女に凌駕されている。
あの自来也様ですら、ボロボロにされるんだから、まあ、いいんだけど。
ただ、自来也様には男の器量があったけど、俺にはそれすらないよね・・・・
そこっ!!笑わない!!!



  「起きたのかい、カカシ」

いつの間にか、隣室の執務室の椅子に戻った五代目の声が聞こえてきた。
カカシは、ゆっくり頭を振ってから、ベッドの上に起き上がる。
ちょっと眠ってしまったと思ったが、もう随分経っていたようだ。
火影の執務室の横には、急な事態に備えて、仮眠室を兼ねた火影の私室がある。
そこで、先刻、カカシは五代目に抱かれた。
もちろん、カカシは男で、五代目は女だが、その事実は事実以上の意味を持たず、二人の交合では、いつもカカシが抱かれる側だった。
  「すみません、五代目、俺、寝ちゃって・・・」
  「いいよ」
と、やはり優しい声が返って来る。
疲れてたのもあるしね、と、それは昨日までのキツイ任務の話。
私も無茶したからね、と、これはさっきまでのセックスの話。
カカシは、こんな明け透けな五代目には、いつまでたっても慣れなくて、一人、ベッドの上で赤面する。
しばらくジッとしていたカカシだが、やがて起き上がると、ベッドから降りようとして、いつもとは違う感覚に気づいた。
  「!」
チャクラが安定しない。
閉じているのを知っていながら、左手で、左目を確認する。
閉じている。
当たり前だ。
じゃあ、これは・・・・
足を床につけるが、目眩のような感覚に、またベッドに座り込んだ。
カカシの異変を感じて、綱手が仮眠室を覗きに来た。
  「どうした?カカシ?」
  「なんか・・・落ち着かなくて・・」
まさか、いくらなんでもちょっと激しく抱いただけで、と思ったが、さすがに綱手はそれは口に出さなかった。
  「大丈夫か?」
綱手も並んでベッドに腰掛け、カカシの脈を取る。
  「ごめんなさい・・・なんだろ、コレ・・・」
初めての感覚らしく、カカシはかなり動揺している。
だが、このとき、綱手はすでに原因を察していた。
どうやら、自分の再生忍術の能力が、カカシに何らかの影響を与えたらしい。
今までこんな事は無かったが、今日はちょっとやり過ぎたかな・・・
  「う~ん、心配いらないと思うけど」
  「・・・はい・・」
  「もう少し、休んでいきな」
綱手が言い終わらないうちに、カカシはいきなり、綱手に握られていた手首を、ぐいっと自分に引き寄せて綱手から身体を離し、ベッドの端に逃げると、言い訳するように早口で言った。
  「も、ダメで・・・失礼を・・・でも、なんかダメで・・」
  「はあ?」
  「なんか、あの、俺、また・・その」
冷や汗をかきながら言っているカカシのソレは、盛大に勃起していて、ああ、と綱手は頷いた。
  「わかった、わかった。落ち着くまでいていいよ」
  「・・・・・はい・・」
  「私は出掛けなきゃいけないんだ。相手をしてあげられなくて、」
  「いや、そんな!」
言いながらも、股間に手が伸びそうになって、カカシは慌ててそれを止める。
綱手は、その様子を見て、ちょっとだけ目線を巡らし何かを考えるようだったが、やがてゆっくり扉を閉めた。



はあ・・・一気に喋ると、結構疲れるね。
そう、先生は、大変な事になったんです。
[教室:ええ~~!ただ、また興奮してるだけじゃん~!]
!!!
違う!
違うぞ、お前ら!!
五代目が言ってたよな、再生忍術の影響じゃないかって。
実際、先生が抱かれるってどういうことかなって思わなかった?
[教室:知ってる!]
・・・あ、そう(汗)。知ってるんだ。
うん、そうだね、「無理矢理なお題」の「無理矢理舐めさせる」のところ、参照ね。
つまりだ、綱手様は、その再生忍術の応用で、ご自身の身体を変えてしまっているわけです。先生とエッチするときは。
術を使うときは、チャクラのコントロールが必要なこと、知ってるよね?
でもねえ、「無理矢理舐めさせる」にもあるけど、ほら、共同作業って結構大変でしょ?
綱手様ですら、コントロールに失敗することがあるわけだ。
まして、このときは、ああ、先生思い出しちゃうけど、凄かったの!!
[教室:変態!!キモい!!]
うるさい!!
子供には、わかんないよ。
ま、ということで、五代目のチャクラがきっと俺になんか影響したんだね。
先生は、もう、バ/イ/ア/グ/ラ飲んだみたいになっちゃってさ。
知ってる?バ/イ/ア/グ/ラ。
あれね、強制勃起だよ。
全然良くないらしいよ。
[教室:使ったことあるみたいですね]
・・・・・まあ、それはおいといて、全身がビリビリしてさ、自分でやっても全然おさまらないし、なんなんだよ、って泣きが入ってきたとき・・・・
はい、もっと怖いことが起こりました!!!
いつの間にか、先生、両目を開いていたんです!!!
[教室:チャクラ切れ~~]
はい、そうだね。
いきなり全部無くなったらヤバイですから、慌ててベッドの上に倒れました。
そして、本当に怖いのは、コレだったの。

五代目の再生忍術の性質を含んだチャクラが俺に入ってきて
肝心の俺自身のチャクラが枯渇した

・・・ということ。
ま、地獄ってのは、本当にあるよ。
っていうか、実際、あったんだ。

とだけ、言っておくか。
続きは、休憩を入れて、10分後だ!!

2015/09/13