オビト、会議に参加する 1


オレは、後悔している。
お前の側にいなかったことを。

リンの死は、オレのベクトルを決める様々な事象の象徴だ。
そして、ずっと苦しみを抱えて生きてきた、そして今なお迷いながら自分を奮い立たせているお前の眺めも、オレを変えつつあると言ったら、お前は信じる?

オレは、後悔している。
リンを救えなかったことを。
結果、お前を、ずっと苦しめた事を。

今のお前しか知らない連中が、お前の深い内面を何も知らない連中が、
それでもお前を慕ってお前を支えて、オレは涙が出そうに、彼らに感謝している。

でも、オレは、お前を知っている。
ちょっと顎を上げて、オレを見下ろして、嫌味な事を言う秀才。
そのまま行けば、お前も今よりはまっすぐ生きられたのにな。
思い出すよ。
森の中で、お前の銀髪が目に眩しくて、笑ったとき、結構可愛いことに、オレは本当は気づいていた。

こんな状態に陥ってまで、生きて償う道もあるだなんて言うお前に、
オレはちょっと期待していいのか?
リンの死が、オレの人生の道筋なら、その終わりに、この溢れる何かの表現として、オレはお前を思っていい?

ナルトが言う世界に、お前を当てはめていい?
つまり、


心から、愛しているよ、カカシ