原色 8 カカシサイド
容赦ないサクラの責めは、里の有事に短期間に大人にならざるを得なかったサクラ自身の中身の吐露だった。
そうは理解しても、それが生み出す被虐的なカカシの感情にストップはかからない。
叩かれた尻のジリジリした感覚は、間を置かずじんわりとした温度になって、
「んっ・・ああ・・・」
という吐息に変わる。
カカシの色のついた吐息に、呆れたようなサクラの言葉がかぶる。
「叩かれても感じるの?」
サクラの発声が、自分の中にダイレクトに伝わることで、カカシは、自分の肛門から入り込んでいるサクラの肉体の一部を強烈に感じた。
「サクラ・・・」
何かの間をつなぐような自分の発声に、サクラが応えて、その身体を押しつけてくる。
「あ!!・・・あっ・・んっ・・」
閉じた瞼の裏に、自分を掻き抱いたナルトが浮かぶ。
一途で強烈で、つまりは強引な求愛に、カカシが折れて、何度か身体を与えたことがある。
サクラに言わせれば、それは付き合っていることになるらしいが、若さに任せた無茶な貪りだった、という以外の感想は、カカシにはない。
それでも、こうしてあの時と同じ快感が、腰を駆け上ってくると、浮かぶのはナルトの顔で・・・・・
「先生?今、誰とセックスしてるか忘れてない?」
カカシは、はっと上体を起こそうとした。
が、サクラにのしかかられたまま、果たせない。
ろうそくの明かりが大きく揺らぐ室内を背景に、大きな瞳を見開くサクラは、ゾッとするほど綺麗だった。
「私、でしょ?」
いいながら、結合部をヒクヒクと動かす。
「あ、ああ・・」
どうなっているんだろうという純粋な疑問が湧く。
五代目に犯されたときは、その余裕すらなかった。
五代目のつつましさのせいで、派手でおぞましい幻術もセットにされていたあの禁術は、精神を保つので精一杯だった。
続く・・・
2009.04.23.