鳴門の案山子総受文章サイト
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この「妄想」を隊長が・・・・・・・・
俺は、議事録を閉じる。
食堂は、もう夕日で染まっている。
俺の目の前のコップが、綺麗なオレンジを乱反射していた。
これって、バリバリの宣戦布告だってば。
ヤマト隊長も、カカシ先生のこと、やばいくらい好きなんだなあ・・・・・
深く息をついて、立ち上がろうとした俺に、声がかかった。
「ナルトじゃない」
げっ・・・・・・・
カカシ先生だ・・・
「あ、や、せ、先生!!」
先生は、俺の前の定食の器を見る。
「今頃お昼?」
「あ、ち・・・・そうだってば。はは・・・」
俺はなにげに議事録をテーブルの下に隠す。
挙動不審な俺に、変な奴、と言いながら、先生が「じゃ」と手を振って帰りかけた。
俺はなぜか、立ち上がり、先生を引き留める。
「先生!!」
「ん?」
先生が振り返る。
俺、なにやってんだ?
先生を呼び止めて・・・・・どうする気?
「晩飯、食いに行こう」
先生が驚いて
「だって、今、遅い昼飯だったんだろ?」
と言う。
シカマルなら逃げ出すところだな。
俺は、それがさ、と言いながら、先生に並ぶ。
心なしか、先生も嬉しそうで。
俺たちは、大きな夕日に向かって歩く。