妄想自慢 12


この「妄想」を隊長が・・・・・・・・

俺は、議事録を閉じる。
食堂は、もう夕日で染まっている。
俺の目の前のコップが、綺麗なオレンジを乱反射していた。

これって、バリバリの宣戦布告だってば。
ヤマト隊長も、カカシ先生のこと、やばいくらい好きなんだなあ・・・・・
深く息をついて、立ち上がろうとした俺に、声がかかった。
  「ナルトじゃない」
げっ・・・・・・・
カカシ先生だ・・・
  「あ、や、せ、先生!!」
先生は、俺の前の定食の器を見る。
  「今頃お昼?」
  「あ、ち・・・・そうだってば。はは・・・」
俺はなにげに議事録をテーブルの下に隠す。
挙動不審な俺に、変な奴、と言いながら、先生が「じゃ」と手を振って帰りかけた。
俺はなぜか、立ち上がり、先生を引き留める。
  「先生!!」
  「ん?」
先生が振り返る。
俺、なにやってんだ?
先生を呼び止めて・・・・・どうする気?
  「晩飯、食いに行こう」
先生が驚いて
  「だって、今、遅い昼飯だったんだろ?」
と言う。
シカマルなら逃げ出すところだな。
俺は、それがさ、と言いながら、先生に並ぶ。
心なしか、先生も嬉しそうで。
俺たちは、大きな夕日に向かって歩く。

 

 


妄想もいいけど。
やっぱり、リアルが一番だってばよ!!!