鳴門の案山子総受文章サイト
布団に仰向けに寝る。
身体を思い切り伸ばして、天井を見る。
風呂に入る前は、遠くに聞こえていた宿泊客のざわめきも、深夜になった今ではもうない。
細部までは無理だったが、もう、かなりサスケの話は思い出せていた。
オレにとっては、ひでえ話だ。
何がって、そういうことを、先生とやったということが、だ。
オレはフツーに、きれいな上忍お姉様方とすましてしまったからな。
先生でもいいだなんて、しらねーよ!!!!
オレは、部屋を見回す。
それもこんな風な部屋で・・・・・
サスケぇ・・・・・・
「呼んだか?」
ふん。
もう、驚かねえぞ!!会議じゃ、普通に来てたしな。
顔を上げると、サスケがオレの布団の枕元に胡座をかいて座っていた。
「お約束だが・・・・分身か?」
「いや、本体だ。ってか、呼んだのか?」
「呼ばねえけど、お前の事は考えてた」
「気持ち悪ぃな」
お前が言うな。
「お、なんでお前、こんな温泉旅館にいるんだよ?」
サスケが辺りを見回して言う。
「任務後の疲れを癒しているわけだな、これが」
「じじクセぇ(笑)」
「フン。だから、お前の話を思い出したんだ」
「なるほど。確かにこんな感じだった」
クソ・・・・
「でもよ、先生の変化だったわけだな?」
「それはわからん。ソコだけ変化したのか、オレが幻術にかかってたのか」
馬鹿サスケめ。一番、大事なとこじゃねえか。
「見た目、完璧だったんだよな?」
サスケは視線上にやって、思い出しながら頷く。
「うん・・・完璧、だった」
うは・・・オレは、先生がそれを完璧に模した、っていう事だけでイケそうだ。
あの、俺らに抱かれるためにいるような人が、女の子の事もわかってるっていう可愛らしさだ。
にやついた俺になにを感じたか知らないが、サスケが
「そうだろ?そこだよな!」
と嬉しそうに言ったので、
「そこまでお前と分かり合う気はない」
とかましておいた。
続く・・・・2016/10/03