3 事例を検証し、次の行動を練る [ナルトとサスケ]


布団に仰向けに寝る。
身体を思い切り伸ばして、天井を見る。
風呂に入る前は、遠くに聞こえていた宿泊客のざわめきも、深夜になった今ではもうない。
細部までは無理だったが、もう、かなりサスケの話は思い出せていた。
オレにとっては、ひでえ話だ。
何がって、そういうことを、先生とやったということが、だ。
オレはフツーに、きれいな上忍お姉様方とすましてしまったからな。
先生でもいいだなんて、しらねーよ!!!!
オレは、部屋を見回す。
それもこんな風な部屋で・・・・・

サスケぇ・・・・・・

「呼んだか?」
ふん。
もう、驚かねえぞ!!会議じゃ、普通に来てたしな。
顔を上げると、サスケがオレの布団の枕元に胡座をかいて座っていた。
「お約束だが・・・・分身か?」
「いや、本体だ。ってか、呼んだのか?」
「呼ばねえけど、お前の事は考えてた」
「気持ち悪ぃな」
お前が言うな。
「お、なんでお前、こんな温泉旅館にいるんだよ?」
サスケが辺りを見回して言う。
「任務後の疲れを癒しているわけだな、これが」
「じじクセぇ(笑)」
「フン。だから、お前の話を思い出したんだ」
「なるほど。確かにこんな感じだった」
クソ・・・・
「でもよ、先生の変化だったわけだな?」
「それはわからん。ソコだけ変化したのか、オレが幻術にかかってたのか」
馬鹿サスケめ。一番、大事なとこじゃねえか。
「見た目、完璧だったんだよな?」
サスケは視線上にやって、思い出しながら頷く。
「うん・・・完璧、だった」
うは・・・オレは、先生がそれを完璧に模した、っていう事だけでイケそうだ。
あの、俺らに抱かれるためにいるような人が、女の子の事もわかってるっていう可愛らしさだ。
にやついた俺になにを感じたか知らないが、サスケが
「そうだろ?そこだよな!」
と嬉しそうに言ったので、
「そこまでお前と分かり合う気はない」
とかましておいた。

続く・・・・2016/10/03