鳴門の案山子総受文章サイト
[ご注意!!] ちょっと酷い場面設定です > サクラが先生をマジで虐める話
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「先生」
私の声に、たぶん、一瞬、意識が飛んだんじゃないかしら。
カカシ先生は、何も発せず、ただ、顔をゆっくりこちらに向けただけだった。
まだ日が高い気が抜けたような午後。
半地下の図書処は、淀んだ空気でじっとりと沈んでいる。
はじまりは数十分前。
師匠の雑用で走り回っていた私は、うっかり逢い引き中の現場を見てしまった、というありがちな展開。
しかも、二人とも私の上司・・・・・
どうなってんの、この人たちのモラル。
◇
先生の身体を拘束しているらしい、木の造形物が見える。
それは、先生の腕と、腹から下半身を固定していて・・・
あとは、隊長の趣味ね、先生の太腿を開脚させていた。
ホント、とことん馬鹿よね、人間って。
イヤらしい事のためには、忍術の不正使用なんて、どうでもいいんだ(笑)。
先生に口づけながら、腹で先生のペニスを挟んで、右手の指は先生の下の穴をなで回している。
隊長の指の動きに、カカシ先生が反応して、動かせない腰に力を入れているのがわかる。
なんでそんなにエッチなのよ・・・
ああ・・・もう先生、一回いかされてるんだ。
それが、先生の局部に塗りたくられて、淡い昼の光にヌラヌラ光っていた。
「あ・・・ね・・・外して・・」
先生がキスに応えて、その合間に、隊長の顔を伺うように言う。
「は?」
先生の唇を噛んで、隊長が『なに言ってんですか』みたいな、全く、譲歩する気のない短い声を出す。
「だから・・・外してくれないかなあ、足」
「外しませんよ。行儀悪いですから、あなた」
「こんなの好きだったのか、お前」
「先輩限定で」
「俺?」
「こんな時まで、僕に抵抗する人って滅多にいませんよ」
「ふうん・・・・遊んでんだね、お前も」
言葉でじゃれ合って、馬鹿みたい。
「じゃ、もう・・・」
先生が、私が見たことがないような顔で、隊長に懇願する。
「入れて」
と。
なんだか猛烈に腹が立つ。
そして、私は、自分でも思いがけない行動に出た。
一度戻って、師匠を騙った偽の式を飛ばし、隊長をその場から引きずり出したのだ。
明らかに落胆した先生と、おあずけもその内容の一部だと悟ったようなバカな隊長。
だから、私も演じることにした。
横からすべてを奪う、そして多分、全く未来のない役を。
◇
いつか見た、綺麗に整った顔は、目だけが驚きの色を宿して、私を見つめる。
私の姿は、書棚の影で、たぶん、先生には、はっきりはわからない。
そして、ゆっくり、その明かり取りの窓の下に出ていくのは、映画ばりの演出みたいだった。
昼間の強い太陽光線も、地味な書庫では、けだるくて安い、ただの照明。
そんな安い色に染まった私が、なんの躊躇もてらいもなく、これまた安い先生の裸を見ている。
「サクラ」
そう聞こえた。
なあに、と首を傾げて見せる。
「俺・・・」
先生は、真っ青な顔でそう言った。
私に・・・・・
「俺のこと、・・・」
喉の奥で、笑いがクックッと生まれてくる。
「なに?」
「ゆ、許して」
謝ってる。
そう言うしか、ないよね、先生。
こんな状態、見られたんですもの。
でも、ちょっと意地悪させてね。
「どうして謝るの?」
凄い開脚。
ベトベトに汚れてる。
「どうして、謝るの?」
ねえ、先生。
ちゃんと答えて。
そのエッチな唇で、ちゃんと言ってよ・・・・
「俺・・・」
ああ・・・
掠れた声がたまんない・・・
「俺、サクラの・・・先生だったから・・・」
言って、先生が顔を背ける。
あら、今も、大好きな先生なのに。
先生、好きよ。
今も、私の先生よ。
勝手に過去形にしないでよ。
「がっかりしたろ・・・」
してない。
全然、失望なんてしてないって、どう言えば、わかってくれるのかしら。
私はさらに一歩近づく。
先生の、絶望的な呻きが聞こえた。
「ごめん、サクラ」
馬鹿ね、本当に。
私は、大きく開いた先生の足の間に立つ。
今はうなだれたペニスの奥に、隊長の愛撫で緩んだアヌスが見える。
「先生・・・」
「・・・・・っ」
私に先生と呼ばれることは、今は、ただただ苦痛らしい。
「ここ・・・」
触れるか触れないかの位置で、ペニスを指し示すようにする。
先生の身体が、かわいそうなくらいビクッとして、ついで、私の顔をまともに見た。
目の前の女の真意をさぐろうとして僅かに震える視線を、私もまともに見つめる。
「元気にしてあげましょうか?」
先生は、口を開けて、金魚みたいな呼吸をしてる。
わけのわからない事が、進行して、先生は過呼吸に陥る。
「サクラ、なに言って・・・」
そう言ってちょっと笑おうとしたみたい。
もちろんそれは失敗して、唇の左端がちょっと上がっただけだった。
そんな歪みすらも、綺麗。
あ・・・先生、泣きそう?
目の潤みは、涙かな?
「なに言ってるの、サクラ?」
「先生を喜ばせたいって言ってるの」
先生は考えるより先に首を振った。
「いいよ、なに言ってんだよ、サクラ!」
結局
ねえ、結局、
こんな社会の色々に、どんな意味があるのかしら?
「くだらないと思わない?」
本当は、互いの肌を慈しみ、その体温に感動して、互いの命を感じるだけで、満たされるハズなのに。
「余計だわ」
社会のいろんなシステムや、それぞれの立場や、浅薄な思惑なんて・・・・
「そう思うでしょ?先生」
先生の絶望の目差しに、私のどこかが歓喜してる。
そして、もう遅い・・・・
私の手は、先生のペニスに触れてしまった。
「やめろ」
「(笑)だから、ダメなのよ」
「サクラ!」
「ここまで、頭と身体がちぐはぐな人、初めて見る」
全然チグハグじゃなかったけど、そう決めつけることが、先生にあっているような気がした。
ゆっくりとそれに顔を近づけて、口付けるまでの時間が、永遠に感じられるくらい長くて。
先生が、いろんな感情を押し殺して呻くのを、私の耳は聞いていた・・・・・
以前に書いていたモノ。あまりな内容なので、放置していました・・・・・