鳴門の案山子総受文章サイト
「先輩、こんなの食べるんですね?」
テンゾウは、ゴムの箱と一緒に、ピンクのケースを持っていた。
ん?
ああ、それは・・・
「○○ランドに行ったサクラのお土産だよ。そんなの、俺が買うわけないだろ」
べつに俺だけがもらったわけじゃなくて、親しい男どもに配ってたけどな。
「そういやお前の分もあるんじゃないの?サクラが配ってたとき任務でいなかったよね」
「ああ、あの包装紙の中身はコレですか。もらいましたよ。まだ開けてないけど、コレなんですね」
テンゾウがそのピンクのプラスチックの蓋を開ける。
中には、ピンク色をした小さなラムネが入っていた。
「食べます?」
テンゾウが俺にそれを見せる。
「うん」
てっきりテンゾウが食べさせてくれると思った俺は、口を開けた。
が。
「そっちじゃなくて、こっちで食べて見せてくださいよ」
と言った。
「は?なに?」
テンゾウの意図を悟ったときは、もう遅かった。
テンゾウの奴、俺の太腿が閉じないように、器用に膝と脛を使って固定しやがった。
「ば・・・貴様っ!!」
「いいじゃないですか、ほらコレ」
いいながら、テンゾウがラムネを自分の舌に乗せて、それを俺に見せる。
テンゾウの舌の上で、ピンクのラムネは、シュワシュワと、白い泡を出して弾けていた・・・
ホント、エッチだな、お前・・・
「程良い刺激です」
「お前ねえ、変態にも程があるよ!」
「へえ・・・・変態にも程度があるんですか?」
「う・・・・・」
「変態にもいろんなグレードが?」
「いや、変態とかそういう問題じゃなくて・・・てか、食べ物を粗末にするなよ」
「ふうん・・・行儀が悪いとか、良識に反するとか、そういう?」
そうじゃないかもしれないが、とりあえず、俺は頷く。
が、テンゾウが、その空気で『却下』と言ったのがわかった。
「ココで感じてる人が、何を言ってるんだか」
固定されて無防備なソコに、テンゾウの指が触れる。
あああああ・・・・・・
馬鹿な俺の身体!!!
テンゾウが溶けました?と俺に舌を出してみせる。
その今はピンクの唾液に、俺の馬鹿な身体は、確かに反応していた。
強引に体重を乗せてくるテンゾウに、されるがまま、俺もちょっと諦める。
テンゾウの背後にあるカーテンの隙間が、思ったより大きく開いていて、急に羞恥を感じたが・・・・・
結局、いまさら。
自然に閉じるまぶたに任せて、スプリングに沈んだ。
続きます[2011/06/07]