鄙の一日 3




[ 注意 ] テンゾウが変態で、ちょっと無理矢理です!!




ほの明るい日差しが柔らかく権蔵・・・カカシの身体を照らす。
嫌がって顔を背けるので、白い首筋がむき出しになる。
テンゾウは、そこに舌を這わせた。
  「っく・・・や・・」
カカシの身体が、ぶるぶる震える。
『やんだ』と言ったさっきの様子は、ボクを完全否定はしていなかった!!・・・はずだ、と、男の勝手理論がテンゾウの頭を占める。
勝手な思い込みじゃない。だって、こんなに、
  『感じてる!!・・・』
・・・・・
別名 : いやよいやよも好きのうち理論
ああ、こんなすばらしい理論があるなんて、なんて素敵な世の中なんだ!!
・・・・まあいい。
とにかく!!
こんなにもか弱い先輩を抱けるなんて、たぶん夢だ。
ぷっくり立ち上がった乳首を視姦しまくり、舌姦というのがあればたぶんコレだ!!と断言できるくらいしつこく舐め尽くした。
カカシはブルブルと震え、嫌悪・・・じゃない、快感を殺そうとしている。
  「我慢しないでください」
そう耳に言ってみる。その僅かな振動にすら、カカシは身もだえた。
片手でカカシの両手をその頭上で拘束し、下半身に手を伸ばす。もうとっくにはだけている着物の裾をさらに割る。
  「やっ・・・」
テンゾウのしていることを察して、カカシは喉の奥で悲鳴のような声を上げた。
  「どうして?」
息を荒げてテンゾウが言い返す。
  「イイコトするんでしょ?」
白い褌があらわれる。
ふんどし、という勇ましい語感の割には、今のカカシの緩んだそれは、風が吹いても大事なモノが顔を出しそうな頼りなさだ。その、なんとも危うい様子に、テンゾウの飲み下す唾液の音が激しく響く。そのあからさまな「いただきます」な音に、カカシはビクッとしてテンゾウを見上げた。もう、その目すら・・・そそる。
  「取りますよ」
あっさりそう言い、緩んだ所に指を差し入れ、抜き取る。
  「あ!!・・いやだって・・」
シュルル・・・という音がして、このまま死んでも悔いなし!!のストリップがはじまる。
  「うははは・・・」
変態チックな笑い声が、自分の口から漏れ出ていることなど気づかず、テンゾウはカカシの褌を引っ張った。
  「ああっ・・・やあ・・・」
引っ張られた白いサラシの脇から、カカシの愛しい性器があらわれた。
布地の感触から解放されたことにカカシが気づき、羞恥に腰をよじったが、窓から射す光の中に滑らかな臀部をも晒してテンゾウを喜ばせただけだった。
あんなに丁寧に乳首を舐めてあげたのに、カカシのそれは半勃ち未満で、そのことにちょっと心臓はチクッとしたが、つやつや光るお尻に、すぐに目がいく。
まだ腰に絡まるサラシをゆっくり取り去って、完全にカカシの下半身を素っ裸にした。
  「綺麗だ・・・先輩・・」
僅かに腰を捻ったままの姿勢で、その様がまたカカシの造形を美しく見せている。
なんだこの窓からの光!!先輩の陰毛がキラキラしてるじゃないか。
効果、サイコ―・・・・・
  「見んな・・・」
喉の奥から絞り出すように、カカシが言う。
  「どうして?見ないとできないでしょ?」
ああ、冴えないセリフだ。でも、そうとしか言えない。
世のステレオタイプのエロじじいの皆さん、ごめんなさい。僕もこんなに月並みでした。
木遁で両手を固定し、「へへへへ・・・」という音声を垂れ流して、僕は先輩を見下ろした。
射す光のせいばかりではない、むきだしの肌からカカシの体温がほのかに感じられる。
  「幸せだ」
たぶん、この暖かさはそういうものだと思ってそう言ってみた。
でも、言ってしまえば、なんだか、先輩とこうなれなかった今までが不遇だったような気が強烈にしてきて、鼻の奥がツンとする。
  「せ・・・先輩・・・っ」
  「・・権蔵だっていってっぺ」
  「好きです」
  「だから、気持ちわりいって・・・」
  「それは、マイノリティに対する偏見だっ!!」
  「は?????」
おっと、いかん。今はセックスに集中す・・・・・
・・・・
え?
・・・セックス?
これ、セックス?
今、僕、セックスって言った?
カカシ先輩とセック・・・・うううう・・・・
  「ど・・・どうした?」
急にぶわっと感涙にむせぶテンゾウに、カカシがおずおずと尋ねる。
  「悲願達成ですよ!!そりゃ泣きもするでしょう」
  「・・・へ・・変な人だな、アンタ」
変な態度の人(=変態)にしてるのは、アナタの存在じゃないですか。
しかも、「権蔵」ですよ!!
よりによって「権蔵」とは!!
いや、世の中の権蔵さんに喧嘩を売っているわけではないぞ。
ってか、先輩!!これ、マジでどういうシチュエイションなんですか??
攻め倦ねますよ。
あ、難しかったですね。
せめ
  「あ・ぐ・ね・る です!!」
  「うわ・・・何だ、この人っ!!!」
  「ま、そんなことでひるむ僕じゃないですけどね」
これからされると思しきことよりも、明らかに、テンゾウのハイテンションな様子に恐怖したカカシは、半泣きから、本泣きに移行しつつあった。
  「おらが何したっていうんだぁ!!」
  「誘惑」
  「アホかてめえ!!握り飯つくってやっただけだっぺ!!」
  「それ、世間じゃ言い訳になんないですよ」
いいですか、先輩。
そう言いながら、テンゾウはカカシの太腿を押し上げた。
  「うあ・・」
急な姿勢の変化に、カカシが声を上げる。
  「僕を家に入れてくれたの、先輩でしょ?」
  「やめ・・・ろ・・・」
ああ・・・もう、なに、この眺め!!
  「そういうの、誘惑って言うんですよ」
こんなそそる眺めってある?
ひゃっほ~!!
・・・・・ちょっと恥ずかしい、今の心の声。
でも、これが興奮せずにいられるかっての。
あああ・・・いつか見たAV女優みたい・・・・
いつかって言ったって、この任務に出る前の晩、見てたんだけどね。
股間に美しい花を持つ女性の専売特許だと思ってたよ、この姿勢。
でも、先輩は、そんな括り、簡単に飛び越えてしまうんですね・・・・
・・・・恍惚
  「ひっ・・・!!」
テンゾウの顔に、カカシが悲鳴を上げる。
いよいよ本泣きになったが、テンゾウの毒牙からは逃げようもなかった・・・・・



2009.01.04.