鳴門の案山子総受文章サイト
「なんだろ・・・強い雨でもきそうな感じね」
外の風の音はますます強く、カカシの古いアパートは、かすかに軋む音すらさせる。
いつの間にか部屋の空気は、戸外と対照的なものになりつつあった。
外が寒いなら、暖かく。
外が暗いなら、ほの明るく。
外が昨日までの無邪気な色なら、今、室内は・・・・
カカシの忍服のズボンに手をかければ、わずかに腰をねじって、その動きを助ける。
もう、とっくに、後戻りできないところまで、来ていた。
「ふふふ・・」
戯れて笑う恋人みたいに、サクラが笑う。
一気にそれを引き下ろして、ベッドの下に落とした。
「サクラ・・」
カカシがその手を伸ばしてサクラの上体を抱こうとしたが、サクラは笑ってカカシをベッドに押し返した。
戸惑うようなカカシの目が、ロウソクの明かりでオレンジに見える銀髪の下から覗く。
「任務の時、これで大丈夫なの?」
サクラがトランクスの端をつまんで、カカシに微笑んだ。
おそらく思いがけない質問に、カカシの頬がわずかに染まる。
「・・・今日はオフだから」
ちょっとの沈黙の後、律儀に応えて、目をそらす。
サクラは嬉しくてたまらないといったような声で、
「じゃあ、任務の時は何なのよ?」
と言った。
サクラの指が、カカシの下着をゆっくり下に引く。
ゴムが伸びて、引き締まった下腹部が覗き、カカシはなんのアクションもしない。
さらにゴムは引き伸ばされ、平たい腹に、カカシの陰毛が見えた。
色素の淡いそれは、暗い影のなかに光る繊維みたいにキラキラしている。
「ねえ、せんせぇ」
せんせい
せんせい
呼ぶな、といえば、あえてゆっくり「せんせぇ」と言う。
その肩書きに、実は屈辱を感じていて、そして今は、そのままカカシの性感を刺激していることを、サクラは知っていた。
「自分で脱げる?」
カカシがわずかに動揺する。
サクラに遮られた明かりの影で、その目を大きく見開いて、サクラの表情を読もうとしていた。
ナルトを煙に巻くような、そんな曖昧な手は、私には通用しないのよ。
カカシの手が、自身の下着にかかる。
その手がゆっくりと下着を下ろすのを、サクラは見た。
もう立ち上がっているペニスが、現れる。
サクラが笑った。
「先生ったら、エッチねー(笑)」
サクラのセリフに、カカシが「はっ」と小さく息を吐いた。
サクラはベッドの下に膝をつく。
身体を、カカシの足の間に入れて、全部見える状態だった。
カカシは抵抗しない。
外は激しい風なのに、ロウソクの炎はゆっくりと揺れ、殺風景な壁に、サクラの大きな影をうつした。
静かな呼吸音が聞こえてくる。
「先生が・・・愛されるの?」
勃起して、腹の方に倒れているペニスに左手を添えたまま、その下を見る。
カカシが小さく「うん」と言ったが、聞かなくても、カカシがネコであることはわかっていた。
じゃなきゃわたしが、こんなに執着するわけない。
「足・・・上げて?」
そして、カカシは、驚くほど従順だった。
素直に足を上げ、かかとでベッドの端を踏んだ。
静かにそこだけスプリングが沈む。
膝を立てさせて、もうすべてが眼前にあった。
ロウソクの炎が揺れて、サクラの影がカカシの上に映る。
「ナルトにどんなこと、されたの?」
そのセリフで、カカシの背筋に軽い衝撃が走る。サクラの言葉でつけられる傷は、痛みの中に快感を伴っていた。
「・・サクラ・・・」
顎を引いて自分の足の間にいるサクラを見る。
深い色の陰影が、サクラを、知らない女の顔に仕立てていた。
カカシの視線にサクラが微笑む。
その顔に、サスケが好きだったころの幼いサクラの片鱗をやっと見つけて、カカシの芯が熱くなった。
「ここに入れられたんでしょ?」
さくらの手が、そっと滑るように臀部の肌に触れた。軽く中心を広げられる。
「・・サクラ・・」
カカシの発声は、乾いた喉を低く震わせ、もうハスキーなそれは、もしかしたら泣いているみたいに聞こえた。
「ホントに・・・」
そう言いながらサクラが、立てられたカカシの右足を、外側に倒す。
充血しきった生殖器が弾むように揺れ、チロチロ燃えるロウソクの火が、カカシの奥を照らした。
「ダメな先生よね」
笑む唇から発せられる、優しい声音の残酷なセリフに、カカシの性器が明らかに反応した。