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先生の秘密 [サクラ×カカシ]
ご注意 ★ カカシが一時的な両性具有になっています。苦手な方はご注意ください。
[1]
午後の特別講義が終わる。
サクラは凝った首を軽く回しながら、後輩を置いて先に部屋を出た。
講義とはいっても、少数精鋭の難易度の高いものだ。
財政も、人材もひっ迫している状況で、里には、のんびりといつものような人材育成をしている余裕はない。
今やサクラも、里を担うトップの人材である。
本来なら、実戦につぐ毎日に没すべきところだが、戦争につぐ毎日で貴重な人材が枯渇してり、優秀な忍者は、戦いの合間に自身のスキルを後進に伝えるという、疲労度の高いサイクル生きていた。
長い廊下をノロノロと歩く。
夕日が横から差して、ぎらぎらしたオレンジに、サクラが目を細める。
いつも、なにも考えず、ここを歩いていた。
行くときも、こうやって戻るときも。
窓が大きい廊下は、寒い日は外の冷気を、暑い日は茹だるような空気を、直接身体にぶつけてる。
「まぶし・・・・・」
今日は、恐ろしく鮮やかな光線。
じっと耐えながら歩いて、待機所のあるスペースに来た。
なにも考えてないつもりでも、長い廊下はサクラの何かを切り替えてくれているのだろう。
そのことに気づいて、サクラはホッと息をついた。
待機所には誰もいなかった。
今の状況を考えれば、当たり前の風景だ。
以前の、みんながだべっていた状況が懐かしい・・・・
夕日の色はその赤を次第に濃くし、サクラは自分の手をその中で見た。
「赤じゃない」
夕日の色に混じっていたのは赤じゃなく、これからくる夜の闇の色だった。
暗示的だと思ってしまうのを、頭の別な部分で否定している。
サクラは微笑んだ。
そして今度は長いため息をついた。
◇
溜まっていた書類を片付けて、ようやく外に出た時は、もう西の空にわずかに暖色を残すのみった。
冷え始めた新鮮さすら感じる夜の空気を、深く吸い込みながら帰途につく。
よほど歩いてきたとき、ふっと気配を感じた。
空を見上げると、もうすっかり暗いそこに、誰かの式が飛んでいる。
「センセ・・・・?」
サクラは、アカデミーを振り返った。
カカシが、サクラを呼んでいる。
待機所にはいなかったし・・・・サクラは考えながら、今来た道を戻り始めた。
任務から戻ったのかしら?
怪我でもしてて、私を呼んでいるのかしら?
サクラの足が速くなる。
そこここの夕餉(ゆうげ)の匂いを感じながら、通りを走り抜けた。
アカデミーに着く。
数人の忍者が出入りしていた。
その間を縫うようにして、サクラは中に入っていった。
ところが。
受付にも待機所にもいない。
しかも、気配を探ってもカカシはどこにもいないのだ。
「何やってるのかしら、先生ったら」
ちょっと不機嫌になりながら、それでも心配で、サクラは探し回る。
最後に、医務室に入り、奥の処置室のドアを開けたとき、やっとそこにカカシを見つけた。
「サクラ、ごめん」
とカカシが言うのと、
「なにやってんのよ!!」
というサクラの声がかぶる。
思わず、上司だった人間を叱りつけたことに、サクラが赤面して、カカシを見つめた。
「だって、先生、気配まで消してるんだもの・・・」
カカシは、気にしてない様子で、
「や、ほんと、ごめんね」
と言った。
カカシは、ベッドに腰掛けるでもなく、暗くなった窓の横に、いつものように両手をポケットに突込んで立っていた。フル装備で、たぶん任務から戻って、受付も通らずここに来ている。
「気配、消してたのは悪かった。お前なら、ここ、すぐわかるかなと思って」
「私だって用がなければここには来ません。今はほとんど教育棟にいるんだから」
カカシがふっと笑う。
「そうだよね~。俺、いまだにお前が五代目にくっついて、ここらへんをウロチョロしてる感で(笑)」
「ウロチョロだなんて」
怒った口調で言ったが、途中でサクラは吹き出してしまった。
カカシも笑っている。
「で、どうしたの?」
サクラがベッドに腰掛けて、カカシを見上げる。
カカシは笑みを凍らせて、黙り込んだ。
なんとか言葉を絞りだそうと、カカシが四苦八苦している。
迷いながら、その手がマスクを下ろした。
カカシの素顔は、もう知っている。
ナルトが一番最初に見たらしくて、あの頃は、そのことで盛り上がって・・・・
おっさんだと思ってたけど、実際若いよな、とナルトが言っていた。当時、大人の男の顔に見えカカシの顔も、自分が大人になって見れば、とても端正で、そのせいかむしろ幼い印象すらする。
「実は、この間の任務で・・・」
カカシが言葉を吐く。と、ふと気がついたように、背後のカーテンを引いた。
暗い窓が隠れ、白いカーテンに室内の明かりが反射する。
無機的に明るい室内は、二人の間の空気をも無機的にしていく。
「え?・・・・ああ、あの・・・・」
サクラも思い出す。
数週間前、込み入った事情の、でも技術的にはそんなに難しくない任務があった。
そういう任務には、適不適がはっきりと出てしまうが、いろんな事情を飲み込んで行動できるカカシはもちろん適である。
五代目の指示で(絶対命令ともいう)その任務にはカカシが赴いた。
普通に帰ってきて、なにもなかったと記憶していたけど・・・・
「俺・・・・・実は、ちょっとやられちゃってさ」
カカシが苦笑して、サクラを上目遣いで見た。
「え?」
「医療系の変な術を使う奴でさ」
「ええ」
「生け捕りにするつもりが、仲間のミスで絶命」
「ああ、それで・・・」
「手がかりなしの状態なんだ」
「そうだったの・・・」
「ああ。身体が安定してくれないのよ」
カカシが頭を掻く。
そのカカシの仕草が理解できない。
照れ?戸惑い?・・・・・・サクラにはピンとこない。
「安定?どういう意味よ?」
「いや・・その、だからさ、サクラに診てもらおうと思って」
「はあ?だから、どうしたっていうのよ?」
「俺にもわかんない」
ついにサクラがぶち切れた。
「なんなのよっ!!ぜんぜん意味わかんないっ!!」
「あ、いや、ごめん・・」
「しっかりしてよっ!!!」
「悪い・・でも・・」
ところが、いつもなら一生懸命なだめにかかるカカシが、今日は弱弱しく否定するばかり。
さすがにサクラもカカシのいつもと違う様子に気づき、黙り込んだ。
空気がシーンとして、外気の冷たさが少しずつ侵入してくる。
「五代目にも相談したんだけどさ」
「師匠に?」
「ああ。でも、解術しようのないやつで、」
「・・・」
「待つしかないんだって」
「何を?効果がなくなるのを?」
「ん・・・・・というか、俺の細胞が代謝で入れ替わるのを、なんだけど」
「ふ~ん・・・・・あまり強力なものではないけど厄介な・・・・・てやつ?」
「・・・・・そう」
そう返事をしたきり、カカシは黙る。相変わらず立ったまま。
「わかったわ、先生。診てあげる」
「・・・ありがとう・・・・」
「師匠が診てそう言ってるならそれ以上のこと、わたしに出来るとは思わないけど」
カカシに笑いかける。
カカシにしては珍しく、本当に困っているようだ。緊張もしているらしい。
「それにしても、なんで今頃なの?任務はもう、結構前よね?」
「・・・・・」
今度は黙る。
「カカシ先生?」
「うん・・・ま・・・じゃあ、診てくれる?」
言うと、カカシは白っぽい処置室を見回した。診てくれる?って言った割には、キョロキョロするばかりで、次に進まない。
「どうしたの?」
「いや・・・明るすぎて・・・」
「え?」
「いや・・・・・恥ずかしいな・・・って・・」
サクラの表情が固まる。見開かれた目が、頬を染めて照れているカカシに固定された。
「先生・・・それって・・・」
そのままサクラの視線が、カカシの下半身に移った。
「まさか、その類の?」
そして、サクラは、これほど赤面したカカシをそれまで見たことが無かった。
「じつは、そうなんだ」
サクラが息を呑む。
状況的に、進むべき、いや、進まざるを得ない道はもうこの時点で決まってしまった。
カカシがベルトに手をかけ、サクラはベッドから立ち上がる。
乾いた空気が動いて、サクラは処置室の鍵を印で封じた。室内が結界内となる。
カカシがちょっと怯えたような顔をして、さすがにサクラもちょっと同情した。
[2]
「脱ぐよ」
小さな声でカカシが言う。照明の白々しさに呼応した室内の空気は、小さいその声すら大きく響させた。
「異変があるのはココだけなんだ・・・」
カカシは覚悟を決めたらしい。事務的に話し始めた。ベストを脱ぐと、のそのそとベッドに上がるベッドが軋んで静かな音をたてた。
「お前は医者だもんな」
そんなことを言う。
「医者に診てもらうだけ」
サクラは吹き出す。カカシの必死が、可愛く思えた。
「サクラ~・・・笑うけどさ」
言いながら、ベッド上で、カカシはズボンを脱ぎ捨てた。ベッドの下にそれを落とす。ついで、下にも手をかける。
「先生って、ボクサーパンツ派なのね」
空気を和らげようと、そんなことを言ってみる。
「違うよ。いつもはトランクス。」
「へぇ~?」
「とにかく、診てよ・・・怖くて」
「怖い・・?・・・わかったわ」
カカシがパンツを脱ぐ。すぐ、それとわかるにおいがした。
「血?」
「そうなんだよ・・・・どうしたらいいの?」
状況が読めてきた。
「大丈夫よ、先生。横になって?」
カカシの上体を優しく支えてベッドに横たえた。誘導されるまま、大人しくカカシは横になる。
「うわっ・・・すっげー恥ずかしい・・・」
カカシが、両腕をクロスさせて顔を隠す。その下から、舌打ちやら、嘆息やらが聞こえてくる。
サクラは手早く防水性のシートをカカシの腰の下に敷いた。
煌々と明るい光源の真下、初めてカカシの下半身を見る。
医療活動の最中に、あるいはプライベートでも、もちろん、男性器は見たことがある。
しかし、過去のこととはいえ、かつて「先生」と呼んだことのある人のそれを見るという事実は、サクラから多少冷静さを失わせた。
自分でさえそうなのだから、見られているカカシは・・・と思うと、突然叫びだしてこの場を逃げ去たい衝動に駆られる。
「私も・・・恥ずかしいわよ・・・・・」
「お・・い、マジ、やめて・・・・」
「ご、ごめんなさい・・・でもはずかし・・・」
「サクラ~・・そんな事言わないでよ・・・」
カカシも声を震わせて、必死だ。
サクラはカカシの足元のほうに立つ。カカシは、膝を立てて、僅かに足を開いている。
カカシの陰毛は、髪よりも濃い色だった。今は萎えてかわいいサイズのペニスも形よく、少し左に曲がっている。
『先生ってモテそうだから、これで女の子、泣かしてるのね』
多少、意地の悪い心持ちで、初めて見るカカシの生殖器を品定めする。多分、自信を持つほどに、形も大きさも程良い性器だった。
『本当、いろんな形あるのよね。でも、先生の、いい形だわ。剥けてるし・・って当たり前か』
「サクラ?」
あらら・・・見過ぎちゃった(笑)
「で、どういう状況なの?」
さすがに、直接、手を出しかねて、カカシに聞く。
「玉の後ろに、女の子の部分を作られちゃったみたいで・・・」
やっぱりね~と、サクラが頷く。
人間だって、生殖しなけりゃ生きていけない存在。やりがち、ありがちな事は、結構絞られてまう。実際、性に関した忍術、秘術は、一分類を成すほど存在する。女は特に、そういう絡みのある事態、任務に関係しやすいので、実戦に出る頃には、それらについて、身を守る事を中心に徹底的に教育される。結果、里では、男の上忍より、下位クラスの女の子の方がスレているという現象が一般化している状況である。
サクラが思い切って尋ねる。
「触っても・・・いい?」
「あ・・・ああ」
乾いて引きつれたような声でカカシが応えた。
サクラの手が、カカシのペニスに触れる。カカシの身体が、思いっきりビクッとなって、サクラも緊張を高める。
そっとそれを持ち上げた。
一緒に睾丸も持ち上がり・・・・・サクラは息をのむ。
何も言わないサクラに、カカシがおどおどと声をかけた。
「どう・・・?」
「凄いわ」
「何が?」
「まったく完璧な女性器」
「はぁ・・・・」
カカシは、どちらかというと、筋肉質の痩せ型だが、そこに作られた女性器はとても肉付きがよくその隠微さに、サクラは唾を飲んだ。
一度、五代目に診せたものを、カカシがなぜ今になって、サクラに助けを求めてきたのかも理解する。豊かな二つの盛り上がりの合せ目の下の方から、赤い血が滲んでいたのだ。
はじめの頃は、このような事態は生じていなかったのだろう。脱ぎ捨てたパンツを見る。血のついたガーゼがあった。どうしたらいい?とうろたえるカカシが愛おしくなる。
「生理よ、きっと」
「せ・・生理?」
「そう」
「あ、ああ・・・・そ、そうか、俺、すっかり慌てちゃって・・・」
そうだよな~、女の人には生理があるよな~、それかぁ~などと、カカシは独りごちて納得してる。顔も出して、上を見たまま、髪をせわしなく掻き上げていた。
「でも、診断はついてるの?」
「五代目がそんなに丁寧に診てくれてる訳ないでしょ。女の気持ちがわかるいい機会だって、それだけだよ」
自分の見立てに自信があるから言えるセリフだ。
「でも、出血してるって事は、内性器もあるんじゃないかしら?」
「・・・・・子宮・・・ってこと?」
「う~ん・・・多分」
カカシは青ざめてサクラを見る。
「おおお・・・俺、子供産めちゃうの?」
「まさか。卵巣はあるかどうか・・・、それに、妊娠の10ヶ月の間に先生の細胞、入れ替わちゃいます」
「・・・・あ、そうか・・・」
「先生」
「え?なに?」
「手当てしてあげる。ちゃんと見ていい?」
ちょっとだけ間があった。
「・・・・・うん、いいよ」
見ると、また腕を交差させて顔を隠している。その奥で、カカシが返事をした。
サクラが、カカシの足を開かせる。
「あ」
思わずカカシが声を上げた。
「ごめんね、先生、これを・・」
カカシの腰の下に、丸めたシーツを押し込む。婦人科の診察台の上にいるような状態だ。
「ああ、もう俺、こんな格好・・・・・」
消えそうに細い声でカカシが呻く。
「先生が生理だなんて・・・」
「サクラ・・・」
「可愛い」
「え?」
さっきまであった、恥ずかしくて悶えそうな感覚は、もうサクラにはなかった。
カカシの可愛い割れ目は、今は、なんの遮蔽物もなくサクラの目の前にある。
しかもこの姿勢だと、カカシの後ろの穴も見える。
『キャー・・・先生のお尻の穴・・・・』
もう、なんか、いろいろ楽しかった。
酒精綿を手に取り、そっとカカシの血液を拭く。
その冷たい感触に、カカシが小さく呻いた。
[3]
「は・・・・・あ、サクラ・・」
カカシの腕は、強くカカシ自身の顔に押しつけられて、その声はくぐもって聞こえる。
ペニスの根元の毛より、柔らかそうな猫毛が女性器の周りに生えていた。
『やばい・・・』
サクラが手を伸ばす。その恥毛にそっと触れた。
『30過ぎの男の(?)股間に・・・・・すごく感じてる、私・・・・』
その姿勢のせいか、血液は拭き取られたまま、流れ出る様子はない。
「先生?」
「なに?」
相変わらず消えそうな声。
「姿勢苦しくない?」
「姿勢は大丈夫だけど・・・」
「?」
「恥ずかしすぎて死ぬ」
「先生。もう恥ずかしがらなくていいのに」
「な・・んで?」
「もう全部、丸見えだもの」
「!!!」
声にならない声を上げて、カカシが悶絶する気配がした。
「後ろも見えてるわ」
「!!!・・・・・・」
「出血は大丈夫よ、タンポンで止血できるから」
「っ・・・・・・」
そっと指を添えて、柔らかい襞を押し広げた。
「んっ・・・」
カカシが鼻を鳴らす。
湿った音がして、肉付きのいい割れ目が口を開けた。
陽光のように柔らかくはない直線的な人工照明は、そのたたずまいを子細に照らし出す。
サーモンピンクの粘膜は、濡れたように輝いて、その中央に肉芽が顔を出している。
ちゃんと、こんなのまでついて、全く楽しい忍術だこと・・・
「かわいすぎる」
「その台詞はやめて」
「だって・・・」
ホントの事だもん、と、サクラは観察を続ける。
「先生、ちょっと我慢して」
「え?・・・あ、あ、や・・」
カカシが身もだえる。サクラの指は、カカシの肉芽に続く内側の肉壁を押し広げていた。
小陰唇の内側には、尿道があるはず・・・と、サクラはそれを確認しようとしたのだ。
いきなり敏感なところをいじられたカカシは、反射的に足を閉じる。
「先生っ!!!!」
「はいっ!!」
「足閉じないでっ!!」
「む・・無理だよ、サクラ」
「どうしてよ~」
「なんか、へんな感じする・・・し」
「うん」
「すごく、し・・しびれる・・」
ジンジンしてきてるってことかしら?
本当に、女性器そのものって考えていいんだな、これは。
でも尿道はないみたい。
「先生、ちゃんと足は開いて固定して」
「俺はお前がどういう気持ちでそれを言ってんのか知りたい」
「単なる医師の指示よ」
「そ・・・・そうだな、俺は患者、お前は医者・・・・・」
「先生と元生徒でもある」
「!!・・・サクラ~、お前、楽しんでるだろ・・」
「先生を助けてあげたい一心よ」
そして、その「一心」とやらのせいで、カカシは物凄い窮地に陥った。
サクラが、一計を講じたのである。
それは・・・・・