鳴門の案山子総受文章サイト
マジにやるとは思わなかったぜ・・・・
アップしてあるじゃねぇか。[雨の朝]の1と2!!
でも、サクラがやっぱりご機嫌斜めだ。
「ただの日常話になってしまってんじゃないの。ばっかみたい」
「ご、ごめんよ~サクラちゃん」
「ただ駄弁って、雨降ってるだけじゃないの!!へんな話っ!!」
「そ、そんな~」
「意味無いのよ、こんな話!!」
・・・・・酷い。
意味が無い、はちょっと酷いんじゃないか?
サクラには、カカシに対する俺たちの恋心がわからないのだろうか?
はっ!!
今何て言った、俺?
・・・・こ、恋心?!!
・・・・は、はずかしい・・・・
くそう、無性に恥ずかしい。
里抜けしたいほど、ハズカシイ。
こんなに恥ずかしいんなら、妄想のほうがまだマシだ!!
・・・・げ・・・
理屈は違うが、帰着はサクラと同じになっちまった・・・・
ううむ、不覚・・・・・
「サクラちゃん、俺、がんばるから!!」
「そうよ、ナルト。本編は[表]に任せて、[裏](ここ)では思いっきりやるべきよ!!」
「おう!!」
今の俺たちをあらわす言葉、『三者三様』だよ。
妄想タッグは完璧だと思ったが、意外と脆いのかな?
所詮妄想だもんな。完璧一人称の世界だ・・・・はかない・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
風呂の中でナニスルなんて話を良く聞くが(どこで?)、とてもじゃないが、そんな感じにはならない。
恋人同士ならいざ知らず、俺たちは、世間で言うところの、純粋な裸の付き合いだ。
俺の馬鹿な発言のせいで、甘ったるくなるどころか(今の状態ではなりようがないが)、気まずくなってしまった。
先生は妙に明るく、俺に何も言わせない勢いで、喋る、喋る・・・・
一方俺は、中途半端な笑みを浮かべて、石鹸と格闘・・・・
結局、俺も先生もぐったりして風呂から上がった。
のぼせて、止まった鼻血も逆流しそうだ。バスタオル一枚で、俺は縁側にのびる。
雨は、まだにぎやかに降り続けていた。
いっそさっきに戻りたい。馬鹿な失言の前に。いやもっと前でもいい。・・・・
先生が遅れてきて、部屋から俺に声をかけた。
「お前、着替えは?」
「下着しかないてっば」
「いいよ、これ貸す」
先生はなんと手にパジャマを持っていた。
「先生・・・まだ昼前だってばよ」
「え?お前、まだなんか活動する気?」
「別に・・今日は任務明けで、何にも予定はないけど・・・」
「じゃ、いいじゃん。俺、寝ちまうけど?」
先生は、もうオレンジ色のパジャマを着ていた。
「派手なの着てるってば」
「そう?普通の男物だよ。ぶっ倒れてるときに紅が、買ってきてくれてた」
「チャクラ切れの時?」
「そ」
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
「ナルト!!」
そらきた。
「まだ私が言ってることを理解してないみたいね!!」
「え?え?」
「パジャマの話でご飯食べれんの?あんた??」
ひえ~~・・・・もの凄い例えだな。ナルト、意味わかってんのかな?
でも、ま、主張すべきは主張しとかないとな。
「サクラ、俺はイケるぜ」
別にナルトへの援護射撃ってわけじゃないけどな。
そう、俺はイケるぞ。オレンジのパジャマだなんて最高だ。それを着てるとこ想像するだけで・・・・
「あのねぇ、放置プレイでもイケちゃう『どM』と一緒にしないでくれる?」
「うっ・・・・」
あえなく撃沈。つまり瞬殺。
か・・勝てねぇ・・・。
サクラには勝てねぇ。
「どうしてもっと、こう、サクサクいけないのかしらねぇ??」
ある意味、怪物・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
気持ちいい綿の肌触りに、俺は身体が沈み込むのを感じる。
畳の部屋はわずかに暗く、縁側の明るみがそっと侵食していた。
先生は、縁側の方に頭を向けるように、二組の布団を敷いてくれた。
「こんな昼真っから寝るなんて、なんか贅沢だってばよ」
「朝寝、朝風呂・・・あとは酒か?(笑)」
そんなくだらないことを言いながら、布団に入ったのだ。
俺は、先生の方に身体を向ける。
先生は仰向けに静かに横になっている。チャクラが切れたときみたい。
「寝るなよ、先生」
「寝るために横になってるんだよ。変なヤツ」
「だって退屈なんだってば」
「さっきまで眠そうだったのに」
「でも、こうして先生とゆっくりできることってないから」
先生がこっちを見た。
「時間がもったいないんだ」
先生は、ちょっと俺を見ていたが、やがて布団をパフッと持ち上げると、
「こっち来る?」
と言った。
どこまでもバカで愛しいよ、ほんとに。
アンタの中で、俺、どんだけガキなんだよ。
・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・・・
「ナルト!!」
「きゃー、サクラちゃん、ごめんてば・・・・って、サスケかよっ!!」
「俺と代われ!!」
「はあ?なに言ってんだよ、俺の妄想なんだぞ!!」
「いいから代われよ!!俺がカカシと寝る」
「俺だって先生と寝てぇよ!!」
「できんのか、貴様!!」
「なにぃ?!」
「カカシを喜ばせられんのかって言ってんの!!」
「当たり前だ!!九尾のチャクラも使ってアンアン言わせてやる」
「あ、卑怯だぞ、てめぇ~」
「うるさいっ!!!!!」
「「・・・すみません・・・」」