今日も俺は考える 4


女の子との経験が無いわけじゃない。
でも年相応のママゴトに等しいそれは、もはや、経験とは言えないと理解する。
カカシの滑らかな腰を掴んで、俺は女の子のソコより遥かに抵抗が強い挿入に驚いていた。
二重に回っている括約筋をリアルに感じる。
挿入時が一番気持ちいいというのは当たっている。
みっちりと充填された柔らかい密度をゆっくり貫いていく。
直接触れ合っているから、隠しようもなく震える感じまで正確に伝わる。
喉を上げて口を開き、抵抗を殺しているカカシを見ると、もう、滅茶苦茶にしてやりたいほどいじらしく、その思いで、俺はかなり乱暴だった。
さっきまでの自慰行為ではほとんどなかったカカシの喘ぎが、さらに俺を煽る。
  「はあっ・・・ああ・・・んっ・・」
俺の強引な動きにつられるようにカカシが低く声を出し、ああ、こいつはこんな風に感じるんだと、強く理解する。
いろんな面を持つが故に、俺に不可解さを味わわせたカカシの、さらにこれは新しい一面で、相手がいないと成り立たない性行為での一面は、俺に嫉妬をもたらした。
しかも、ピストンがこれだけスムーズであるということは、やっぱりこういう性交に慣れているとしか思えない。
  「あ・・・ああ・・・っあああ・・・」
息を吐くようだった喘ぎが、少しずつ長い音節になって、カカシの快感が高まってきていることを知る。
俺は視線を落とし、カカシとダイレクトに繋がっている部分を見た。
  「イク」
と、これは俺。
俺の声に反応して、カカシが僅かに頷く。
一緒にイクことができればいいが、よくわからない。
カカシの右手が自身を扱いていることに気づく。
もう、俺にもコントロールはできない。
ただひたすらに気持ちいい方に動いて、僅かに先にいったカカシを追いかけて、俺もいった。
中に出した瞬間、カカシが力を入れたらしく、グッと押し出される感じになったのには驚いた。



体重で押しつぶされた草の上に、夜目にもわかるカカシの吐精の跡。
しかも、尻の間からも、俺の体液を漏らすように落としている。
その様はあまりに衝撃的で、俺は自分でもませたガキだという自覚はあるが、そんな俺でも、見ていていいのか躊躇するくらいエロかった。
エロ?罪悪感?背徳感?わからないが、そういう類のモノだった。
カカシがノロノロと身体を起こし、でも、何かに感じているのか、また身体をグッと縮める。その間も、俺の目は、カカシのソコに釘付けだ。
プツプツと体液が粟立ち、さらに空気まで漏れる。
なんか、急に心配になって、カカシの前に回る。
額当てがずれて、閉じた左目が半分見えていた。
口の端と目の端に濡れた跡があって、俺は我慢できず、額当てを取り去って、その顔をこちらに向かせた。
  「サスケ
言いかけたカカシに口付ける。
誘惑された馬鹿が、本気になって、本当の馬鹿になった。
わかってる。
わかってる。
されるままだったカカシの両手が俺の身体にまわり、俺たちは抱き合ってキスした。
キスの合間に、カカシが「サスケ」とつぶやく。
もう、俺は、俺自身がどんな馬鹿でも、それで良かった。
  「俺だって若いんだよ」
カカシがそう言う。どういう事かわからないでいると、
  「またしたくなるでしょ」
と言って笑んだ。俺はかまわず手を伸ばしてカカシのそれを掴む。
  「はっ・・や、ダメだって・・サスケ・・」
  「勃ってるじゃねえか」
  「あ、も・・・馬鹿・・っ」
もう、遠慮はない。そのまま指を滑らせて、後ろも触る。
  「いっ・・・あ・・・」
カカシの声を遠くに聞いて・・・・

カカシの声を、遠くに・・・

は?

何が起こっているかはわからないが、何かが起こっていることはわかった。

それは、冷や汗をかくような重大な事で・・・・

俺は、ガバッと飛び起きる

そう、飛び起きたんだ・・・・・


2015/09/21



続きます