鳴門の案山子総受文章サイト
忍者の思考は、常に相手を出し抜く事にあるのに、今の俺たちはありふれた抱擁を、何度も繰り返す。
気持ちが先行して、エロい気持ちが維持できるか、ちょっと不安に思ったけど杞憂だった。
キスで、溢れる互いの涙を味わう。九喇嘛がいなくなった胸の虚空は、今まで行き場を持っていなかった俺の思いであっさり満たされた。チャクラを越える俺の思いは、自分がどこまでいっても人間で在ることを思い出させてくれる。
俺は想念の中で、天井に手を伸ばす。
遠く、遠くに九喇嘛がいて、はじめて俺はお前を客観で見る。
九喇嘛。
これは必然だ。
一瞬しか知らないはずの俺一人で占有する当たり前が、とても懐かしいよ。
お前は俺を認め、俺はお前を見る。
ずっと一緒だったのに、今、はじめて出会ったんだ。
互いを認め、分離した。
これ以上の邂逅があるか?
九喇嘛・・・・
本当は、マジで今、ちょっと感謝している。
俺が本気で先生を抱くのを、お前にも見られたくないからね。
先生の身体に中途半端に纏わり付く衣服は、俺を刺激する。服をたくし上げ、その手で胸を弄る。触れると指の腹に沈む乳首が、今は震えて俺にされるがままだ。俺はそれを指先で摘まんで刺激する。先生の腰が震えたのがわかった。
「ン、あ・・」
鼻腔から漏れる息を吸い込んで、俺は完全に先生の胸をさらけ出させた。優しくその乳首を唇で、舌で愛撫する。こんなものがどうして、俺をこんなにも興奮させるんだろう。音を立てて吸い上げる。
「あ、あ・・・」
エロい音と、先生の声が混じる。胸全体を撫でるようにして、指数本で軽く乳首を叩く。先生が、その身体をよじった。
もうダメだ。
俺は先生の下半身に手を伸ばし、固く立ち上がった先生の中心を、強く擦り上げた。そのまま、先生の顔を見る。俺の手の動きに連動して、先生の表情は緩み、その根元が膨らむ。袋を優しく揉み上げて、切っ先から垂れる粘度の低い体液ごと扱く。結界の中に、粘膜の音がして、ソファが揺れた。
「んふ、あ、っく」
鼻腔がピクと動いて、眉間の皺が可愛い。
「イキそう?」
先生は応えず、俺の肩を強くつかんだ。ん、とその身体が息み、震えと共に、俺の手にびゅるっと吐き出した。なんて可愛いんだろう。俺にされるがまま、その一番無防備な様を曝してくれている。愛おしさが胸に沸いて苦しくなる。
先生の脚の奥に手を伸ばす。体液の滑りを借りて、滑らかな尻の肉を指で広げた。
指でそっと探る先生のそこは、柔らかくて無邪気だった。俺の動きに、素直に反応する。急に動かせばびっくりしたように収縮し、そっとまさぐれば穏やかに伸縮する。
そこに俺自身を入れるためにほぐして準備するという手順が、新鮮に感じられる。
ゆっくり、締め付けをほぐしながら、指を入れた。ねっとりと纏わり付く粘膜の感触は、俺を惑わせる。こんなに脆そうなのに、俺を突っ込んで大丈夫だろうか、という馬鹿な発想だ。指を入れたまま、俺は言う。
「見るよ」
「あ・・・ふ・・」
先生の脚を右胸に押しつけて、白い照明の下にそこを曝した。
「ん・・・」
先生の鼻腔から微かに息が漏れる。腰を上向けさせ、陰嚢を前に流す。先生の特殊に柔らかい股関節は、俺なんかより優雅に開き、白い皮膚を掴んでいる俺の手は無骨で、そんなことにも興奮する。今は頭上にあるライトが強烈にソコを照らし、立派な性器の下で俺の指を3本も飲んで、先生のそこはゆっくり蠢動していた。綺麗な先生の猥雑なその眺めは、俺の感情を滅茶苦茶にかき混ぜる。ゆっくり指を開くと先生が身震いした。クチと微かな音がして、その音が俺の背筋を駆け上がる。先生のソコが俺に無理に広げられている眺めは凶暴で、褶曲の内側に、鮮烈な生きている赤い色が見えた。
「気持ちいい?」
ソファに浅く押しつけられた先生の髪が、淡い音をさせる。先生が首を横に振っている。
もう感じちゃって、無意識に首を振っている様にも見えた。
「良くない?」
言って、俺は中指を先生の中に押し込む。そのタイミングが、先生をよがらせた。
「は!あ、あう・・」
気持ちいいんじゃん、と思いながら、掌全体で尻の合わせ目を覆いながら、指を動かす。派手に陰圧の音がして、先生の性器が同じリズムで揺れる。でも、先生は、やっぱり否定しているらしかった。
「や、やだ、な、ナルト!」
「え?どうして?」
俺の手が止まる。指が抜けた。
「もう入れて」
「あ」
グッと痛みを伴って俺のそこが充血する。全身の脈動がそこに納まって、俺は痛みと興奮に口走る。
「も、もっと欲しがって」
「早くちょうだい」
先生も早口で、躊躇がない。
「もっと、もっとだってばよ」
「オレに入れて、ナルト」
「じゃあ、自分で開いて」
言われるまま、先生は自身の脚を広げると、ねだるように、そこをゆっくり指で広げた。
こんなに大胆な格好をしているのに、さらけ出されたそこは、羞恥しているかのように、控えめに動いている。俺を飲み込むことなど平気なくせに、自分からは食いちぎりに来ない。時々ピクリと、不随意に口を開いて、俺を誘うだけ。
先生の手を乱暴にどけると、俺はその尻の肉を両側から掴み固定する。火影室の照明の下、されるがまま、割れ目を広げられた先生の尻の有様は俺を打ちのめし、ぐぐっと俺の中心が悲鳴を上げて立ち上がる。俺は、俺の先を、先生の浅い亀裂にそっと乗せ、ゆっくりこすりつけた。互いの体液で、二つの粘膜はゆっくり一つになっていく。摩擦は、本気で熱を生む。
「ああ・・んっ・・・あ」
耐えられず、先生が息を吐く。俺はゆっくり、自分を先生の中に挿入していった。強い抵抗に、互いに呻いて、でも、先生のソコはクプッと飲み込むように開き、誘導する。導かれるまま、俺は自分を押し込んでいく。
「あああ・・・あああ・・・」
口角から涎を落としながら、先生が泣いているような声で呼吸している。俺は最後までゆっくり自分を、先生の身体に収めた。熱くて柔らかい中に包まれて、しかも先生の呼吸に合わせて奥がゆっくりうねっていて、どうにかなりそうだ。
「ナルト・・・」
「全部、入れたよ」
俺はわかるように身体を少し動かす。それだけの刺激で、先生が抑えきれない声を上げる。
「あああ!や・・・」
「うっ・・・」
先生の中が大きく動いて、その刺激に俺も踏ん張る。先生の中で、なにか抑えきれない衝動があるらしく、その身体が時折痙攣する感じが、ダイレクトに俺に伝わってくる。
「せんせ?」
「ああ・・・ナルト・・・」
「動いていい?」
返事をする代わりに、先生は自身の脚を腕で抱えるように抱き、何度も頷いた。立ち姿の時は、引き締まってすらっとしているのに、こうして見ると、その臀部は肉感的で俺を強烈に誘う。
俺は、ようやくゆっくり動き始める。それは、でも、焦らしたんじゃなく、様々なベクトルにつきだしてくる俺の感情の全部を、そのどれもをすべて、俺が大事に味わいたかったからだ。
「ああ・・ああ・・」
「先生・・・先生・・・」
九喇嘛を欠いて、生き直しているような今。
大事なものは、大事なことは、何一つ、取り落としたくない。
我が儘でいい。
今は、先生!!!
「ナルトぉ・・・」
ああ、先生、本当に、本当に、好きだ。
気持ちよさに揺さぶられると、先生は、俺の名前を沢山呼んでくれる。
ああ、ああ、気持ちいい。
動きは、もう、俺のコントロールじゃない。
俺の快感が高まれば、勝手に、強く先生を揺さぶってしまう。だから、今の俺にできるのは、この時間を少しでも長く味わうための、自分の感覚のセーブだけだった。
「ああああ・・・」
「気持ちいい?」
何度も聞く。愚直に聞く。
「いいよお・・・はっ、ああ・・」
子供みたいに語尾を伸ばす先生は、
「ねえ、俺だけだよね?」
問いながら、でも、先生から返事をする余裕を、奪う。
「んっ、あ、やっ」
俺は立てていた身体を倒し、先生に覆い被さった。抱きしめたかったけど、繋がったままだと無理だ。だから、腕を立てて、その首筋を囓るだけで我慢する。俺の荒い呼吸を、先生の耳に聞かせる。馬鹿みたいに先生に興奮してる俺の熱を。
「ナルト・・・ナルト・・・」
気付くと、先生が呟くように、俺の名だけを繰り返して、ふっと目を上げて見たら、快感に酔いながらも、俺をじっと見ている先生の眼差しとぶつかる。俺が何かを思うより先に、勝手に俺の唇は、先生のそれを求めて、触れ合った。下でしっかり繋がった身体は、上の粘膜が何かのスイッチだったみたいに、ああ、俺の腰が勝手に動く。先生の口が開いて、空気を吸おうとするのを、俺が塞ぐ。グッと先生の身体が硬直するように、僅かに反った。それでも、俺の身体は容赦なく、先生の柔らかいソコを掻き回して、本当に俺自身をそこに植え付けるように、グッグッと何度も押しつけた。俺のモノの侵入を最奥まで許して、弾みでキスが外れたとき、先生が
「ひっ・・・あ・あああ・・・」
と、大きな声を出した。声は震えて、涙が見る見る目に溜まり、目尻から落ちる。ギュッと締め付けられて、その姿態に俺の心臓も,引き絞られる同時に引き絞られる。
「あ、んんん、あああん・・」
「んう・・はあ・・・」
余韻は長引き、次の熱がこもるまで、俺は一瞬も先生を離さなかった。